お菓子研究家
猫井登
(Noboru Nekoi)

京都生まれ、大手銀行員からお菓子の道へ。ル・コルドンブルー代官山校。フランスのエコール・リッツ・エスコフィエなどで製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス)

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2017.09.22.Fri

東京の由緒ある和菓子

9月も下旬に入り、かなり秋めいて来ましたね。

 

今日は、東京で有名な「志ほせ饅頭」の話をしたいと思います。

実は、まんじゅうのルーツには恐ろしい逸話があります。

 

中国では、天変地変を鎮めるために人の頭を切り、神に供していました。俗にいう「生贄(いけにえ)」

いうものです。中国の軍略家として有名な諸葛孔明(しょかつこうめい)が蛮族を征伐する旅の途中、

河川が氾濫して渡れなくなりました。部下は捕虜の頭を切って水神に供してはどうかと進言しますが、

明はこれを却下。代わりに羊や豚の肉を小麦粉の皮に包んで人の頭に似せて作り、

それを水神に供したといわれます。つまり、饅頭は人の頭に似せて作られたものであったわけで・・・

そういえば、漢字を見ると、饅「頭」となっています。

 

饅頭が日本に伝わったのは鎌倉~室町時代と言われますが、その経路は2つあるとされます。

 

1つは、鎌倉時代、宋より帰朝した聖一国師が布教の途中立ち寄った茶屋の主人「栗波吉衛門」に

伝授したというもの。

 

もう1つは南北朝の頃、やはり宋から帰朝した龍山禅師に同行していた林浄因という中国人が

日本で作り始めたというもの。林氏はのちに塩瀬氏を名乗り、これが東京で有名な現在の

「志ほせ饅頭」の祖とされています。

 

日本に伝わった饅頭は、肉食の習慣があまりなかったことから、肉の代わりに餡を詰めるようになり、

餡饅頭として室町時代に普及し、江戸時代には茶道が隆盛期を迎えたことから、現在のようなかたちに

定着していったといわれます。

 

東京でも有名な、由緒ある「おまんじゅう」を是非一度味わってみて!

 

<塩瀬総本家>

志ほせ饅頭(9個入)1,188円

■地下1階 和菓子売場「銘菓百選」

  • ※いずれも売切れの節はご容赦ください。
  • ※価格は消費税を含む総額にて表示しております(一部本体価格表記のものもございます)。
  • ※2014年3月以前の記事に掲載されている商品価格は消費税5%の総額表示のため、
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