お菓子研究家
猫井登
(Noboru Nekoi)

京都生まれ、大手銀行員からお菓子の道へ。ル・コルドンブルー代官山校。フランスのエコール・リッツ・エスコフィエなどで製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス)

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2011.08.22.Mon

『ようこそスウィーツの世界へ』メロンパン1

夏休みもあと1週間余り。お子様たち、宿題はもう終わりましたか?
私が子供の頃は「自由研究」という課題があり、いつも夏休みの終わりの方になってから
どうしようかと頭を悩ませたものです。
・・というわけで、40年ぶりに夏の自由研究をやってみようと思います!
テーマは、夏らしく?「メロンパン」!!



 
日本人で、「メロンパン」をご存じないという方は、まずいないと思います。
けれども、「メロンパン」と言われて、頭の中に思い浮かべるものは、
実は、人によって違うってご存知でしたか?
なぜ、そんなことになってしまったのか、ルーツを探ってみましょう。
メロンパンというのは、パン生地にクッキー生地をのせて焼いたパンですが、
一般的には明治時代後半くらいから作られ始めたのではないかと言われています。

当時は、成型するときに、洋食屋さんでライスを盛るときに使う、
アーモンド型に取っ手がついたような型を使ったので、
この頃のメロンパンは、ラグビーボールを縦に切ったような紡錘形をしていて、
表面には溝模様がついていました。
このアーモンド型のパンは、
当時メロンと称して売られていたマクワウリに形が似ていたことから
メロンパンと呼ばれるようになりました。
一方で、同じくパン生地にクッキー生地をのせたパンで円形のものも登場します。
こちらは日の出をイメージして作られたということでサンライズと呼ばれます。
このパンが登場後、上のアーモンド型は姿を消していきます。
大正時代、マスクメロンが輸入されるようになると、
サンライズのかたちがこのメロンに似ていること、
もともとビスケット生地をのせたパンをメロンパンと呼んでいたことから
サンライズメロンパンと呼ばれるようになります。
ここまでの話で、
メロンパンにはアーモンド型のものと丸型のものの2種類があることの理由は、
分かっていただけたと思います。

さて、これらが地方により独自の発展をとげ、名前も変わっていきます。
神戸や京都ではアーモンド型のメロンパンが生き残り、
中に白餡が入ったものメロンパンという名で販売されています。
広島では、丸いメロンパンが旧称のサンライズのまま生き残り、
現在もサンライズの名称で売られています。
東京に出店しているパン屋さんでも広島に本店があるところは、
サンライズの名称でメロンパンを売っています
ね。
 
同じ広島でも呉市では、
アーモンド型で中にカスタードクリームが入ったものが売られていますが、
こちらの名称は「コッペパン」

では、いわゆる学校給食などで出てくる
我々が一般的にコッペパンと呼ぶものは、何と呼ぶのかというと「給食パン」と呼ぶのだそうです。
地方によって、異なるメロンパン
人によって思い浮かべるものが違うという意味がご理解いただけたと思います。
つづく


「メロンパン」は以下のブランドでお取り扱いがございます。

<ポンパドウル>
メロンパン 1個 158円

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