お菓子研究家
猫井登
(Noboru Nekoi)

京都生まれ、大手銀行員からお菓子の道へ。ル・コルドンブルー代官山校。フランスのエコール・リッツ・エスコフィエなどで製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス)

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2010.02.23.Tue

『ようこそスウィーツの世界へ』 カステラ

前回、英米のショートケーキが日本に伝わったときに生地がスポンジに変えられた
ということをお話ししました。



               スポンジ

それでは、スポンジ生地はいつ頃生まれ、どのように日本に伝わったのでしょうか?
スポンジは15世紀頃に、スペインの前身である、カスティーリャ王国で
生まれたものではないかと言われています。
これが隣国のポルトガルにも伝わり、
「カスティーリャ・ボーロ」(カスティーリャ王国のお菓子の意味)
と呼ばれていました。
このお菓子は、南蛮船により16世紀頃に鉄砲などとともに日本に伝わります。
このとき、日本人の誤解により
「カスティーリャ」と「ボーロ」の2つの言葉に分かれてしまいます。
そして・・
「カスティーリャ」はカステラへと、
「ボーロ」は丸いクッキーのようなお菓子へと
日本独自の発展を遂げます。
日本は鎖国していたためクリーム等の情報が伝わらず、生地の部分のみが
発展したのです。



           カステラ                         ボーロ

すなわち、
几帳面な日本人は、気泡を整え、肌理の細かい生地にし、
上面も平らな美しい焼き上がりの「カステラ」という究極のスポンジを生み出し、
もう一方で、そばぼうろ、卵ボーロ(衛生ボーロ)といった日本風のクッキーも
作り上げるのです。



            そばぼうろ

本当に、日本人って、すごいですよね!

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