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「タカシマヤ ゲートタワーモール」 プロジェクト 「タカシマヤ ゲートタワーモール」 プロジェクト

名古屋駅前のランドマークとなるJRゲートタワーの中核商業施設として、2017年4月に開業したタカシマヤ ゲートタワーモール。カジュアルファッションの人気のセレクトショップやコスメ&雑貨など約150店が一挙に集結。名古屋初出店のカフェや、広々としたパウダールームも話題をさらった。“第二の創業”として位置付けられたこの新しい事業モデルの構築は、2011年、4人の精鋭メンバーによってスタートした。

PROJECT MEMBER

遠藤 智久 遠藤 智久

遠藤 智久

フルキャスト( 1998年入社 )

1期生の経験値を生かし、運営スキーム組立、出店テナントのプラン策定、交渉全般を担う。

柴田 雅充 柴田 雅充

柴田 雅充

フルキャスト( 1999年入社 )

2期生。施設のコンセプトワーク、出店交渉から予算策定、テナントの契約締結まで。

杉本 奈央子 杉本 奈央子

杉本 奈央子

フルキャスト( 2000年入社 )

3期生。多部門の経験を買われ、フロアプラン策定・商品施策から出店交渉全般を担う。

佐伯 和俊 佐伯 和俊

佐伯 和俊

フルキャスト( 2009年入社 )

アパレル関連メーカーから転職した12期生。商品施策から主に出店テナントの交渉に奔走。

SECTION 01

自分たちでつくりあげる
全く新しい商業施設

2000年にジェイアール名古屋タカシマヤが開業した当時、杉本は新卒入社1年目だった。高島屋の社員やJR東海の出向者に支えられ、決してジェイアール東海高島屋の社員自らの手でゼロから作り上げたという実感は持てなかった。 そうして開業から11年。“第二の創業”として、百貨店とは違うターゲット層に向けた新しい商業施設の構想が立ち上がった。狙いは、20代前半の若手層や、名古屋駅周辺のオフィスワーカー、子育てファミリー層の取り込み。さらに“専門店化”によって、百貨店型の収益モデルではなく、不動産業の安定的な収入を得られるようにする経営戦略的な意図もあった。 そして、その新たな事業モデルの構築を担う“新ビル準備室”に集められたのが、杉本を含む4名の精鋭メンバーだ。「ゲートタワーモールは自分たちの手でつくりあげたい」。そんな経営陣の強い願いもあり、杉本と同じく2000年の開業を経験した1期生の遠藤、2期生の柴田の抜擢は必然だった。佐伯には、前職のアパレル関連メーカーで得た業務経験に期待が寄せられた。

SECTION 02

買い物スタイルに応じた
フロアコンセプトを

「仮に1年後に開業するとしたら、どんな専門店をつくるべきか考えてみてくれ」。それが、新ビル準備室へ異動したばかりの杉本に下された指令であった。
コアターゲットとなるのは、若い層の中でも特に働く女性。ただ、同じ30歳でもキャリウーマンなのか2人の子どもがいるママなのかで購入する洋服の価格も目的も違う。そこで、婦人服・紳士服・雑貨…のようにアイテムで区切るのではなく、ライフスタイルや好みのテイスト、テーマでフロアを展開するコンセプトを固め、ブランドへ落とし込んでいった。
テニスコートのように広々としたパウダーラウンジや250席を設けた休憩スペースなど、快適なお買い物の環境を整えることもフロアのコンセプトからの発想だった。「キレイなお手洗いを利用したいのが女性の心理。そのついでにお買い物をすることもある。これって来店のキーポイントかなと考えたんです」と杉本。それは柴田曰く、「いかに施設内で長時間のお買い物をしていただくか」の仕掛けでもあった。

SECTION 03

大型セレクトショップを!
難航した出店交渉

専門店業態としてやっていく時に外せない課題が、いかに大型セレクトショップを入れるかだった。というのも事前の外部調査で、若い層の多くが「週末のデートやショッピングは栄エリア、平日は名古屋駅」と使い分けている実態が明らかになったからだ。
その理由はカフェや雑貨店が少ないこと、そして圧倒的多数を占めていたのが、「名古屋駅にはセレクトショップが少ないから」ということだった。
そうして、マストミッションとなった大型セレクトショップの出店交渉にあたった柴田は、「こんな条件では出店できません、とストレートに言われましたね」と当時を振り返る。リミットが迫る中、交渉は難航した。相手は数々の駅ビルやショッピングセンターに展開する百戦錬磨たち。「かといって提示条件を言われるがままにすれば、自分たちでビルの価値を下げてしまうようなもの。強気でのぞむ姿勢も大事にしました」。収益のシミュレーションを何度も提示し、互いの条件のギャップを埋めるべく、修正と調整を繰り返しながら柴田は交渉を重ねた。

SECTION 04

2館が一体となって
お客様に楽しんでいただくために

タカシマヤ ゲートタワーモールと隣接する百貨店「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の2館を自由に往来しお買い物を楽しんでいただく。両館は各階が連絡通路を備えているというハード面のメリットを最大限に活かすことはコンセプトの時点で固まっていたが、具体的にはどのような店づくりをしていくべきなのか。遠藤と佐伯が託されていたのがジェイアール名古屋タカシマヤとの相乗効果を発揮する最適なテナントミックスと実現に向けた交渉である。
といっても、約150の出店テナントを選定・カテゴライズする中で意見がぶつかることも多かった。プロジェクトの理想像を重視する者、出店交渉の成立を意識した視点で見る者…。担当者それぞれで1つのブランドに期待するイメージも異なる。そこで意識したのは百貨店と新施設のそれぞれの役割を明確にすること。ポジショニングマップを用いて、2館で相乗効果がはかれる棲み分け作業を進めていった。
これからオープンする店舗ということもあり、出店交渉も苦労の連続であった。「自分たちの理想を実現していく」という強い思いを持ち、1つ1つのテナントの理解を得て出店を実現していった。

SECTION 05

開業はゴールではなく、
スタート

そうして2017年4月17日、タカシマヤ ゲートタワーモールは無事オープンを迎えた。入店者数は順調だ。ゼロから店を創りあげた4人は今、各フロアの責任者として売場をマネジメント。たった4人でスタートしたプロジェクトも、今や1500人以上のテナントスタッフに支えられ、成長を続けている。
まだまだ課題は山積みだ。売上に伸び悩む店舗の販売サポートや新規顧客へのアプローチ、百貨店とのさらなる連携、そして他の専門店業態にはないオリジナリティの発揮…。“開業はゴールではなくスタート”それが4人の共通の想いである。

同時に、確信を得たことがある。それは、ジェイアール名古屋タカシマヤが開業より15年以上にわたり売上を伸ばしてきた理由だ。ただ、市況が良かったからではない。いい場所にいいブランドを置いたら売れる時代ではない中で、販売員も出店テナントも巻き込み、手を掛けて売れる仕組みを練り続けてきたからだ。根底にあるのは「挑み続ける心」。地道に得てきたノウハウは、必ずタカシマヤ ゲートタワーモールの新しい成長へとつながっていく。

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