“巡り会う”ことを意味する言葉、邂逅(かいこう)。開店25周年を記念した今年の「グルメのための味百選」は“邂逅”をテーマに、それぞれの地域に根ざす食材や技を生かした様々なおいしさとの出会いをお届けします。

伊勢志摩国立公園内の的矢湾を望む高台にある〈料理旅館 橘〉。近くに伊勢神宮や志摩スペイン村などがある三重県志摩市にて、地元で獲れる魚介類の料理でもてなす、老舗の名宿として愛されています。



特にこだわる食材が、眼下の的矢湾で養殖される的矢かき。的矢湾はかきが食べる植物性プランクトンが豊富な環境のため、的矢かきは短期間で大きく成長し、旨みが際立ちます。身も大きくプリプリした食感が特徴です。
開店25周年を記念してご用意したお弁当は、1粒1粒カゴの中で育てるシングルシード養殖法により肉厚で甘みが強く、爽やかな風味に育った「的矢シングルオイスター」に、クリーミーなベシャメルソースをかけて仕上げたグラタンがメイン。加えて、真かきを使用した定番人気のかきフライ、三重県で水揚げされた天然鯛と一緒に炊き上げた上品な鯛めし、あおさ海苔の風味と的矢かきのコクが豊かな“かきのり”を詰め合わせました。さらに、ピクルスの代わりに〈村上重本店〉の「胡瓜の京高瀬」を加えて、パリパリした食感とさっぱりとした味わいのタルタルソースを添えています。三重県の恵みあふれる美食をぜひご堪能ください。

土地の文化に触れながら、風土が生んだ素材・習慣・伝統などによって育まれた食を楽しむ“ガストロノミー”を体感できるのが、今年のテーマならでは。自然に恵まれ、海の幸・山の幸など旬の食材が揃う福井県発のガストロノミーを紹介します。



奈良時代、福井県には「泥うに(生うにに塩をまぜた加工品)」があり、朝廷に献上していたという木簡が残されています。江戸時代には〈天たつ〉の三代目が「汐うに」の製法を考案しました。バフンウニの卵巣を殻から取り出し、塩をまぶして水分を抜き、まろやかに熟成させたものを「越前仕立て 汐うに」と命名。時代とともにその製法を伝え、守り、研鑽を重ねてきました。塩味の中に磯の香りと濃厚なうにのコクがギュッと凝縮されており、お酒のアテとしてぴったりな一品です。
〈天たつ〉と同じく福井県福井市にて1804年に創業した〈常山酒造〉の「常山 純米大吟醸 吉祥黒松」は、上品な吟香と透明感のある旨味が見事に調和しています。一口飲むと、「汐うに」の奥深い旨みがさらに花開き、その味わいがより一層際立ちます。
酒が数倍旨くなる肴と、肴が数倍旨くなる酒。豊かな福井県の風土から受け継がれてきた、双方のよさを互いに高め合う名品です。

鮮度にこだわって毎日丁寧につくられているだしは、北海道道南地方の黒口浜で採れた天然昆布と九州産のさば節、うるめ節を使用。しっかりとしたコクのある上品なだしで、大阪府河内地方で生産される高品質な合鴨肉「河内鴨」のロースを炊いています。



河内鴨は、鴨肉特有の臭みが少なく旨みが強いため、新鮮なものは生でも食べられるほどのおいしさです。炊いた鴨肉と青ネギをもちもちのうどんの上にのせ、だしをたっぷりかけました。河内鴨のジューシーな旨みが口いっぱいに広がります。

脂肪が少なく、旨みが凝縮された大分県産豊後鶏を使用した親子丼もおすすめ。丼に使われているだしは、うどんのだしより濃い目に引いて、淡口と濃口の醤油、愛知県産の本みりん、砂糖で仕上げています。

※20歳未満の方の飲酒は法律で禁じられております。
【酒類販売管理者標識(2025年6月9日時点)】
販売場の名称及び所在地：ジェイアール名古屋タカシマヤ 和洋酒売場 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号、
酒類販売管理者の氏名：宮川渚、酒類販売管理研修受講年月日：2024年9月20日、
次回研修の受講期限：2027年9月19日、研修実施団体名：名古屋小売酒販組合

※価格は2025年6月9日(月)時点のものです。
※本店都合により入荷ができない場合がございます。
※天候・ 交通事情などにより 、 販売開始時刻の変更、入荷日の変更、 販売日の延期または取り扱いを中止する場合もございます。あらかじめご了承ください。
※写真は調理・ 盛り付けの一例です。
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※価格は消費税を含む総額にて表示しております。
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